料理の会

 私の住まいは、元治元年(1864)の大火で焼失後、明治二年(1869)に再建された表屋造りとよばれる京町家です。職住一致のこの家はその言葉通り、元禄十三年(1700)から代々「奇應丸」という小児薬の製造業を商ってきた商家です。そんなわが家の「はしりもと」(土間の台所)は、家族と、ここで働いてくれていた人たちとの大所帯を切り盛りしてきた祖母から母へと引き継がれてきました。定められた暮らしの作法に従いながら、毎年めぐってくる年中歳時を忠実に繰り返しつつ「はしりもと」に立ってきた母は、「うん、美味しいな!」と喜ぶ声に励まされてきたのやと言います。

 おりおりおりの季節のを住まいのなかに取り込みながらわが家の日めくりは進みます。
たとえば三月、早春のはしりもとに匂いたつ、ヨモギの香り、美しい緑色には大地の息づかいを感じます。もちろん、先祖へのお供養のためなのですが、毎年続けてしまう理由は、心が求めるから、というと大層でしょうか。幼いころに覚えた味は、そうした性質をもって身体にとどまる傾向にあるようです。

 朝のお茶漬けも、季節ごとに変わる自家製のお漬物が楽しみでした。
そのつど、はしりもとに見た食材の色、形は、今も素材選びの基準になっています。お正月明けには、鏡餅にのせた橙でポン酢を作ります。ドレッシングの類も家で気軽に作ってしまえば無駄なく、新鮮さも味わえます。手加減、その感覚を覚えるのには経験が必要だけれど、何気ない毎日のなかで、まずは気軽にはじめることが大切と思っています。

 春を愛でるように、秋、紅葉狩りに出かけるように、お買い物へ出かけてみませんか。
季節の贈物はキラリと光って向こうから目の前に飛び込んできます。

「京の町家 おりおりの季節ごはん」秦めぐみ(扶桑社) より)
                               

手をかける楽しさと、季節を味わう喜び。
それはこの家に暮らす魅力です。
料理の会では、身近にある旬の食材で家庭料理を作ります。

+++++++++++

お申し込みはこちらより。

尚、複数でのお申し込みは代表者の方のお名前、ご連絡先、またご参加者全員のお名前を明記のうえ、お知らせください。

※通常ご予約完了後のキャンセルはご遠慮頂いておりますが、新型コロナ感染拡大に伴い、体調すぐれない場合当日のキャンセルも承らせて頂きます。

上記ご了承のうえ、予約頂けますようお願い申し上げます。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

2021
現在2021年11月までのご予約を受け付けております。

9/18(土)  11:00~14:00
内容:初秋のお料理(持ち物 エプロン)
会費:¥6.000

10/16(土)  11:00~14:00
内容:未定
会費:¥6.000

11/27(土)  11:00~14:00
内容:未定
会費:¥6.000

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

お願い
京都秦家は、各関係機関の新型コロナウィルス対応ガイドラインに沿って感染防止と安全に配慮し、感染予防・拡散防止に注意を払ってまいります。ご来訪頂く皆様におかれましても趣旨をご理解いただき、以下のとおり、ご協力をお願いいたします。

皆さまには感染予防の徹底をお願いしております。
・ご来訪の際は、マスクの着用をお願いいたします。
・手指消毒液を準備しておりますのでぜひご利用ください。
・体調の優れない際のご来訪はご遠慮頂きますようお願い申し上げます。