おどぼ
ぬか漬けのことを京都では「どぼ漬け」、またこれをさらに略して「おどぼ」と 言います。わが家のオダイドコでぬか床を仕込むのは夏野菜が旬を迎える頃。◯年物のぬか床を持つ習慣はありません。「おどぼ」は夏から秋にかけて毎日ほど食べるお漬けもん。 お漬物。漬ける野菜は主に茄子や胡瓜、そして余りモノの根菜です。
毎年夏のはじまりに、その年のぬか床を用意します。小家族でも管理の負担なく、美味しいおどぼが食べられないか…。それで思いついたのがビールを使ったレシピ。みずみずしい色のお漬けもんがあればそれだけで豊かな朝ごはんになります。器のなかの色鮮やかなお茄子と胡瓜、自然の色はそれは綺麗なものです。おどぼはぬか床から取り出して空気に触れると、刻々と色合いも風味も変わります。生きているんですね。浸かりすぎたおどぼは「ひね漬け」は始まって刻々ときれいな 色合いも食べごろも食事を終える頃には終わってしまっています。生 きているんですね。 漬かり過ぎたお漬けもん「ひね漬け」は強い酸味や塩気を「ケ出し」して生姜汁をかければ違った美味しさに大変身して味わいで楽しむことができます。昔からのオダイドコ知恵です。
○ぬか床レシピ○
米ぬか1kg、塩 100g
赤唐辛子1〜2本
ビール 500m 缶2本
※ 冷蔵庫で保管するので毎日の攪拌は不要。